アオキの実

 アオキ(青木)はアオキ属の常緑低木。和名の由来は、常緑で枝も青い(緑)ため。葉は大きいものでは20cm程度になる。形状は通常楕円形で、縁には小さな鋸歯がある。その実は卵形の液果で、種子を1個含み、秋から冬に赤く熟す((画像)。大きさは2cmほど。春までには鳥に食べられるか、落ちてしまう。実際には赤く熟してから一月ほどでほとんど採食されるようで、ヒヨドリの渡りの時期と一致する。

 アオキは地味ながら、日陰に強く、庭木としての使い勝手が良いため、現在では自然のものより、人間に管理されている数の方が多いほど。また、花の少ない初冬に実をつけるため、江戸の昔から盛んに栽培されてきた。

f:id:huukyou:20191119032038j:plain

f:id:huukyou:20191119032051j:plain