トベラの実

 トベラ(扉)はトベラトベラ属の常緑低木。光沢のある濃い緑色の葉をもつことから、公園や街路によく使われている。東北南部以南に自生し、低木といっても、樹高は2~3mになることもある。「扉」と書いて、「とべら」と読む。2月の節分に、この木の枝を扉にはさんで、邪鬼を払う風習があったため、「とびらの木」と呼ばれていたが、それが省略されて「とべら」になった。葉っぱは固い楕円形で、外側に反り返り、花には芳香がある。

 トベラの実(画像)はさらに秋が深まると、三つに裂けて赤い種が現れる。種は無味無臭で、鳥の餌になるより鳥の身体について運んでもらうためか、粘々している。

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