赤い実のアロニア

 アロニアは北米東部原産のバラ科の落葉低木で、英語名はチョークベリー(Chokeberry)。日本のカマツカに似ているので、セイヨウカマツカという和名もある。アロニア属には実が赤く熟すアロニア・アルブティフォリアと、黒く熟すアロニア・メラノカルパ(英語名はブラックチョークベリー)の二種がある。耐寒性が高く、北米のほかロシアなどでも多く栽培される。

 アロニア・メラノカルパは花の構造がナナカマドに似ていることから、ロシアでは「黒い実のナナカマド」と呼ばれる。その実にはポリフェノール「天然アントシアニン」がブルーベリーの2倍含まれていて、ジャム、ジュース、果実酒に利用される。一方、赤い実の方はもっぱら観賞用である。

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