ナンキンハゼ

 ナンキンハゼ(南京櫨)は、トウダイグサ科ナンキンハゼ属の落葉高木。湾岸地域では街路樹や公園樹としてよく見られます。初夏に咲く黄色花や、秋に熟する実は地味で観賞価値は少ないですが、秋の美しい紅葉は見事です。新緑は明るい緑で、夏以降もそれほど濃い色になりません。紅葉はオレンジから紫、赤など様々に変化します。
 名前の通り中国の中南部が原産地で、種から蝋を採る有用樹として江戸時代に長崎を経由して日本へ来ました。「ハゼと同じように蝋が採取できる中国の木」という意味でナンキンハゼと命名されたという説があります。
 新緑、紅葉、風変わりな実など観賞価値が多いわりに、どんな土壌でも育ち、剪定にも強いとあって街路樹として使われます。秋からできる実は落葉後もしばらく木の上に残り、でき始めの実は殻に覆われていますが、寒くなるにつれて殻が割れ、中からポップコーンのような白い種子が飛び出します。画像はでき始めの実。

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