ハマボウ

 ハマボウ(浜朴、黄槿)は、アオイ科の落葉低木。西日本から内湾の海岸に自生する塩生植物である。夏の今頃に黄色の花を咲かせる。直径7cm程度の、中心が赤褐色の黄色い花が咲く。花の形態は同属のハイビスカス、ムクゲ、フヨウ等に似ている。花は1日でしぼむが、大きな株は夏季に毎日次々と開花する。秋には先端が尖った鶏卵形の実をつけ、中には長さ4-5mmの豆のような黒褐色の種子が十数個できる。
 和名は「浜辺に生えるホオノキ」を指し、漢字も「浜朴」と書くが、牧野富太郎は「フヨウ」の転訛ではないかとしている。牧野はまた、もう一つの漢字名「黄槿」(黄色のムクゲ)も誤用としている。結局、よくわからない。
 潮水につかっても育つため、「温帯のマングローブ」とも呼ばれている。妙に人工的な感じのする色と形をもつ花で、何となく落ち着かないのだが、(画像の)アリにはそれもどうでもよいことらしい。

f:id:huukyou:20190707051037j:plain

f:id:huukyou:20190707051037j:plain

f:id:huukyou:20190707051059j:plain

f:id:huukyou:20190707051124j:plain