ハンゲショウ

 梅雨空の中でもハンゲショウ半夏生、半化粧)の葉は眩しい程に白い。ハンゲショウは、ドクダミ科の多年生植物。随分と変わった名前だが、半夏生(1年の真ん中で、毎年7月2日頃)の頃に花を咲かせるからという説と、葉の一部を残して白く変化する様子から「半化粧」とする説がある。また、葉の表面だけが白くなることからカタシログサ(片白草)とも呼ばれている。兎に角、白い葉が花のように目立つ。
 花期に葉が白くなるのは、虫媒花で虫を誘うためにこのように進化したと言われている。花は葉と同じく白で、紐状。花が咲き終わって、真夏になると、白い葉の白い部分は色落ちして、緑色っぽくなる。山の水辺に群生することが多いが、今は街中でもときどき見かける。

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