ノラニンジンとコザクラノボタン

 ノラニンジン(野良人参)はセリ科ニンジン属、ヨーロッパ原産で、北アメリカでもポピュラーな植物である。日本でも帰化植物としてあちこちで密生している。ニンジンほど根は大きくならない。英語名は Wild carrot。元々はニンジンの原種なのかも知れないという説と、原種が畑を飛び越えて野生化したのではないかという説と、正反対の二説がある。実際、ノラニンジンの花はニンジンの花によく似ている。
 コザクラノボタン(小桜野牡丹)は、ノボタン科セントラデニア属の常緑亜低木。少し淡いピンクの小さな花がたくさん咲く。開花時期は7月中旬だが、今年は既に咲き出した。コザクラノボタンはメキシコ原産で、「ケントラデニア・ピンクパール」と呼ばれる。
 二つの植物を並べる確たる理由などなく、互いにお近所さんのように花をつけていたからに過ぎない。野良人参、小桜野牡丹、それに私の一期一会の出会いといったところか。

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ラニンジン

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コザクラノボタン