シマトネリコ

 トネリコはモクセイ科の中の落葉樹であるトネリコ属で、日本列島を原産地とする。一方、シマトネリコトネリコ属では数少ない常緑樹。つまり、トネリコが落葉高木、シマトネリコが常緑高木。シマトネリコは美しい小葉が規則的に並び、そこから降り注ぐ木もれ日が、涼しげでさわやかな印象を与える。5月下旬から7月にかけて、枝先に小さな白花が房のように咲き、やがて結実して白色の翼をもったタネがつく。タネは樹上に長くつき、遠目に見ると花が咲き続けているように見える。
 湾岸地域の街路樹としてあちこちに植えられているが、シマトネリコは高さ15m近くになる樹木で、名前の由来は、沖縄などの島に生息しているトネリコの仲間からきている。夏になるとこの木にセミが好んでとまる。
 樹枝の間に アビオンの飛ぶ 夏の空

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