ライラックあるいはリラ

 和名がムラサキハシドイ(紫丁香花)のライラックはモクセイ科ハシドイ属の落葉樹。リラとも呼ばれる。ヨーロッパ原産で、今頃に紫色か白色の花を咲かせる。香りもよく香水の原料となる。日本には近縁種のハシドイが自生する。ハシドイとは、花がたくさん集まって咲くという「はしつどい」に由来する。ライラックは明治時代中頃に渡来したという。
 中国北部にもハシドイ属の野生種がいくつかあり、それらがヨーロッパに移入され、交雑によって多くの園芸種が生まれた。北海道でよく育ち、札幌市では市の木にされている。温暖な西日本では育ちにくいとされるが、各地の公園樹や庭木としてよく植えられている。

f:id:huukyou:20190507044612j:plain

f:id:huukyou:20190507044634j:plain