オオアラセイトウ

 オオアラセイトウ(大紫羅欄花)は、アブラナ科オオアラセイトウ属の越年草。別名はショカツサイ(諸葛菜)、ムラサキハナナ(紫花菜)。植物学者の牧野富太郎命名者である。別名のショカツサイは、智謀に富み、優れた軍師だった諸葛亮が、先々の戦場で軍隊の食糧補給のために利用したと伝えられている。
 群生して開花し、なかなか美しく、庭などで栽培されることも多い。若い葉は食べられるため、中国北部では野菜として栽培される。菜の花とよく似ているので「菜の花」の紫色の品種と勘違いされる場合がある。中国原産で長江流域から東北まで分布している。日本には江戸時代に渡来したが、栽培されるようになったのは1930年代以後で、一般化したのは第2次世界大戦後。今では首都圏を中心に野生化している。

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