トキワイカリソウ

 花姿が船の錨にそっくりなので、イカリソウという名前は成程と納得できる。「トキワ」の名がついた植物は、冬でも葉が落ちずに残っている常緑の植物。メギ科イカリソウ属のトキワイカリソウの分布は北陸、山陰の日本海側に多く、ほとんどが透明感のある白花である。それに対して、近縁のイカリソウは太平洋側に分布する。ある程度の山地であれば普通に生えているが、お茶の材料となり、根元から刈り取り、陰干しにしたものを煎じて飲む。全草は淫羊霍(いんようかく)という生薬で、精力剤として有名である。また、山菜として食用にもでき、若葉をおひたしにしたり、葉っぱを天ぷらにしたりできる。

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