オオカンザクラとヒヨドリ

 オオカンザクラはカンザクラの園芸品種で、カンヒザクラオオシマザクラ(あるいはヤマザクラ)の交雑種と言われている。川口市安行にあった原木から各地に広まった。オオカンザクラの開花時期はカンザクラよりも一か月ほど遅く、ソメイヨシノよりも一週間ほど早い。花は一重の五弁で、花色は薄紅色でやや下向きにつき、完全に開かないのが特徴。カンザクラよりも花がやや大きいことからオオカンザクラと名付けられた。
 画像のオオカンザクラは木場公園のもので、樹は相当に大きく、たくさんの鳥が集まっていた。野鳥には疎い私だが、ヒヨドリムクドリかいずれかだろうという見当くらいはつく。後で確認すると、尾の長さからヒヨドリとわかった。私には鑑賞の対象でしかないサクラの花はヒヨドリには貴重な食べ物であり、その違いをどれほど正しく理解できるかとなれば、何とも頼りないのである。生きる世界は何とも懐が深く、底知れないのである。

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