サンシュユ(山茱萸)

 「サンシュユ」も「山茱萸」も何とも読みにくい。早春の黄色いマンサクの花と並んで、黄色の花をつける代表的な木にはアブラチャン、ダンコウバイ、そして画像のサンシュユがある。サンシュユはミズキ目ミズキ科の落葉小高木。ハルコガネバナ、アキサンゴ、ヤマグミとも呼ばれる。「さんしゅゆ」は中国名「山茱萸」の音読みである。「茱萸」はグミのことで、秋にはグミのような実がなり、赤く熟し、食べられる。サンシュユはその実を薬用とするために、日本に移入された。実は強壮薬として、煎服や果実酒として服用する。
 梅の花が香る、ちょうど今頃、サンシュユは葉の出る前に黄色の小さな花をたくさんつける。サンシュユの花びらは先が米粒のように丸くなっているのが最大の特徴。ダンコウバイの花には「花柄」がないのが特徴。これに対してアブラチャンは花柄があるので区別がつく。とはいえ、アブラチャン、ダンコウバイ、サンシュユの花はよく似ている。

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