アオキ

 アオキ(青木)は、アオキ科アオキ属の常緑低木。若い枝が緑色であるためアオキと呼ばれる(昔「青」色は緑色で、青信号と似た表現)という説と、一年中、緑色の葉をつけているためアオキと呼ばれるという説がある。新春は冬で、野山の樹々も寒々としているが、そんな冬枯れの景色の中で鮮やかな緑の植物の一つがアオキ。アオキの厚くて大きく光沢のある色鮮やかな葉だけでも観賞の対象になるが、秋に結実する楕円形の果実は晩秋から初冬にかけて赤く色付き、特に雪景色の中ではひときわ見栄えがする。そのため漢名は「桃葉珊瑚」。
 地味な存在ながら、もっとも日陰に強い庭木として知られ、家の北側など条件の悪い場所に使われる。庭木として重宝され、今では自然のものより庭にある数の方が多いほど。画像も人が植えたものだが、半ば自然化していて、青の葉や茎と赤の実が冬の陽に輝いている。

f:id:huukyou:20190228053545j:plain

f:id:huukyou:20190228053608j:plain

f:id:huukyou:20190228053647j:plain