デージー(雛菊(ひなぎく))

 隅田川のユリカモメの話をしたが、その際隅田川テラスに触れた。そのテラスのあちこちで今見かけるのが園芸植物のデージーである。西ヨーロッパおよび地中海沿岸が原産で、明治時代に渡来。開花期は12月下旬から5月上旬。つぶつぶの花びらで、真ん中が黄色く、赤花と白花がある。それが陽を浴びて咲き誇っている。
 何とも可愛い花で、イタリアの国花である。ローマ神話ではニンフのベリデスの化身とされ、プリニウスの『博物誌』にも登場する。デージーが妙に懐かしい気がするのは、子供の頃仏壇に供える花の中にデージーが入っていたためである。デージーは夏には枯れる一年草で、多くの系統、品種があり、花形や花色、性質も実に様々。

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