冬のチューリップ

 チューリップ球根は自然の冬の寒さを過ごすことによる春に開花する。これからがチューリップの季節なのだが、チューリップは一輪ではなく、集団になっている方が好まれる。バラは一輪でもバラだが、チューリップは複数あった方がいい。あちこちの公園や広場にはチューリップ用のスペースが設けられ、開花を待つだけになっている。既に咲き出しているのが画像。
 野原に咲く花はそれぞれ分をわきまえているかように佇んでいるのに対し、園芸の花はやたら自己主張が目立つ。そんな自己主張の中で何とも素直な主張をするのがチューリップ。「私は綺麗な花です。存分に見て楽しんでください」と言わんばかりの風情で、人が作り出した作品としては素直で、天真爛漫としか言いようがない。チューリップの色は多彩で、しかもその色が混じり合う。だから、かつては高価で取引され、チューリップ・バブルを生み出したのである。

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