ツバキ

 ツバキ(椿、海柘榴)またはヤブツバキ(藪椿、Camellia japonica)は、ツバキ科ツバキ属の常緑広葉樹。私は光沢のある濃い緑の葉が好きで、花は好きになれないのだが、その葉が名前の由来になっているようである。厚みのある葉の意味で「あつば木」、つややかな葉の「艶葉木(つやばき)」、光沢のある葉の「光沢木(つやき)」などで、花より葉の美しさが名前の由来とされる説が多い。その椿がようやく咲き始めた。一足先に咲いているのがサザンカ。東京の歩道樹には近年サザンカが増え、大抵は赤い花が咲いている。サザンカも見るべきは花より葉である。そのサザンカ山茶花、Camellia sasanqua)もツバキ科ツバキ属の常緑樹広葉樹。『たきび』の歌詞に登場することでもよく知られる。
 ツバキとサザンカはよく似ていて、見分けるのが厄介だが、次のような違いがある。ツバキの花は萼と雌しべだけを木に残して丸ごと落ちるが、サザンカは花びらが個々に散る。ツバキは雄しべの花糸が下半分くらいくっついているが、サザンカは花糸がくっつかない。ツバキの花は完全には平開しないが、サザンカはほぼ平開する。

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