冬のユリ:二つの謎

 ユリを好きな人は多いようなのですが、私は何故だかユリが苦手。そんな中で嫌いでないと思えるのはテッポウユリテッポウユリの花は、画像のようにラッパに似た筒状の花を横向きに咲かせます。画像のユリは冬のためか元気がない感じです。テッポウユリの花は白くゴージャスに見えるためか、日本だけでなく海外でも人気があります。その香りは、ほのかに香り、しかも落ち着く香りです。一方、リーガルリリーは中国原産で、やはりラッパに似た筒状の花を咲かせ、素朴な雰囲気の香りがあります。四川省1903年に発見され、標高800m以上の岩礫地や河岸に生えます。葉は狭線形で互生し、白に中央がやや黄色の花を咲かせます。
 二つの謎とは、画像はいずれのユリなのか、そしてなぜ冬に花が咲くのか、です。いずれのユリも開花は春から夏であり、冬に咲くのは珍しいのです。
 テッポウユリテッポウユリ亜種のテッポウユリ種、リーガルリリーはテッポウユリ亜種のリーガルリリー種ですから、二つは近縁種であり、そこからよく似ていることがわかるのですが、いずれなのかの特定が私にはできないのです。あるいは二つが関わった交配種なのかも知れません。
 とはいえ、いずれもテッポウユリの仲間に違いはなく、それが冬の今、戸外で実際に咲いているということで、それ以上の詮索ができなくても困ることはないと気づくなら、二つの謎など何でもなかったことになります。私が園芸家なら、それらは大きな謎でしょうが、そうでなければ、謎にはなりません。でも、園芸家ならそれらは謎どころか、誰でも知っていることだと思われます。
(すると、謎はどこにもないことになります。では、この詭弁はどこから生まれたのでしょうか。)

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