シクラメン

 パンジーと並んでシクラメンは冬の代表格の花。サクラソウシクラメン属に属し、地中海地方が原産。シクラメン多年草の球根植物の総称である。昔は花ではなく、塊茎の澱粉が注目され、有毒にもかかわらず「アルプスのスミレ」と呼ばれて食用となっていた。大航海時代以後ヨーロッパにジャガイモがもたらされると、シクラメンは食用ではなくなった。日本には明治時代に伝わり、戦後急速に普及した。日本における鉢植え植物では生産量がトップクラスで、冬の鉢植えの代表格として定着している
 シクラメンは赤からピンク、白などの色に加え、黄色や紫の珍しい花色、花形では八重咲きや花弁にウェーブが入るロココ咲きなど、毎年次々と新品種が登場している。また、個性的な斑の入る緑葉のほかに、シルバーリーフあるいはプラチナリーフと呼ばれる銀葉がある。画像は品種名パピヨンで、濃いローズレッドの上弁にホワイトのエッジが美しい。

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