ナリヒラヒイラギナンテン

 クリスマスが近づき、あちこちに飾り付けが目立つ。セイヨウヒイラギはキリストの足元から初めて生えた植物で、赤い実はキリストの血と苦悩を表すと言われる。また、花はミルクのように白いためキリストの生誕と結びつき、樹皮は苦いのでキリストの受難を表すとされ、アイビーと共にクリスマスの飾り付けに使われる。葉がそのセイヨウヒイラギに似ていて,実がナンテンに似ているのがヒイラギナンテン(柊南天)。
 以前マホニア・チャリティについておよそ次のように述べた。中国原産の「ヒイラギナンテン」と「マホニア・ロマリフォリア(M. lomariifolia)」との種間交雑種がマホニア・チャリティ。ヒイラギナンテンが早春に咲くのに対して、マホニア・チャリティーは12月から2月に咲き、樹形もやや大きめ、葉はやや細長くて大きく柔らかい感じで、正に冬咲きの「柊南天ヒイラギナンテン)」である。
 今回のナリヒラヒイラギナンテンはホソバヒイラギナンテンの近縁種で、さらに細い葉を持つ(画像)。花は秋に咲き、春先に果実が熟す。樹高2m程度に成長する。学名はMahonia confusa ‘Narihira’で、ナリヒラは在原業平のことか?業平柊南天、柳葉柊南天、マホニア・コンフサなどと様々に呼ばれている。
 ナリヒラヒイラギナンテンはその外観がセイヨウヒイラギよりナンテンに見えるというのが私の知覚の印象である。

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ナリヒラヒイラギナンテン

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ナリヒラヒイラギナンテン

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マホニア・チャリティ