温暖化が見える

 昨日はとりわけ暑く、暖かさを通り越していた。12月とは思えず、温暖化の不安が増すような日だった。それが植物にもわかったかのように、あちこちで春の草花が咲き出している。正に見える温暖化現象といったところか。
 ムラサキツメクサ(紫詰草)はマメ科シャジクソウ属の一種で、和名はアカツメクサとも、あるいは赤クローバーとも呼ばれている。シロツメグサ(白詰草)もマメ科シャジクソウ属で、江戸時代に、オランダからのガラス器輸送時の詰め物として使われたためツメクサの名になった。別名はクローバーで、原産地はヨーロッパ。いずれも花期は春から秋である。

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 ヤハズエンドウ(矢筈豌豆)はソラマメ属。ヤハズエンドウが標準的な和名だが、カラスノエンドウ(烏野豌豆)という名前が定着している。原産地はオリエントから地中海で、エンドウなどと同様に栽培作物だった。今では雑草となっている。

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 春を感じてなのか、いずれも元気に咲き出している。野原でそれを見れば、春だと思っても不思議ではない。