マンリョウ(万両)は、サクラソウ科ヤブコウジ属の常緑の低木。林内に生育し、冬に赤く熟す果実が美しく、その果実のつき方から名前がついた(画像の実はまだ青い)。名前がめでたいのでセンリョウ(千両)などとともに正月の縁起物とされてきた。マンリョウの果実は大きく赤い。江戸時代から実色が違ったり、葉に斑が入ったり縮れたりするものなどがつくられた古典園芸植物である。その後、明治になって多くの品種が作出され、また昭和初期にも流行した。鉢植えが多いが、野生では樹高が1mほどになる。
マンリョウ(万両)、センリョウ(千両)と呼ばれると、同じ仲間と思われがちだが、マンリョウはサクラソウ科、センリョウはセンリョウ科でまったく違った種類である。