アロニアとナンテン(南天)

 果実だけ見ると見分けがつかない程によく似ているのがアロニアとナンテン
 アロニア属は北アメリカ東部原産のバラ科の落葉低木で、果樹や観賞用樹木として利用されている。英語はチョークベリー(Chokeberry)。日本のカマツカに似ているので、セイヨウカマツカが和名。 アロニア属には果実が赤く熟すアロニア・アルブティフォリアと、黒く熟すアロニア・メラノカルパの二種があり、またその交雑種で暗紫色に熟すアロニア・プルニフォリアも栽培される。画像の果実は赤い。花はナシに似て白または淡紅色で、春に咲く。生でも食べられるが渋味が強く、食用には加工するのが普通である。耐寒性を有していることから主に北米やロシアで栽培されており、日本では1976年(昭和51年)にロシアから農林水産省果樹試験場に種子が導入されたことをきっかけとして栽培が開始された。ブルーベリーやハスカップよりも豊富なポリフェノール成分を含有しており、特に目の疲労回復や機能改善に効果があると言われているアントシアニンが多いのが特徴。
 和名のナンテンは漢名「南天燭」の略とされている。ナンテンは難を転ずることにも通じるため、縁起木、厄よけ、魔よけとして古くから庭に植えられてきた。漢方では、乾燥させた果実を南天実(なんてんじつ)といい、咳止め剤(鎮咳剤)として利用されている。「南天のど飴」という咳止めに効果があるのど飴はよく知られている。

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アロニア

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アロニア

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ナンテン

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ナンテン