ナリヒラヒイラギナンテン(業平柊南天)

 「業平」、「柊」、「南天」が合体したのがナリヒラヒイラギナンテンヒイラギナンテンは、常緑で濃い緑色の葉、早春に長い花穂に多数つく黄色い花、初夏に熟す黒青色で粉を吹いた果実と、1年を通じて観賞できる植物。和名は葉がナンテンのように複葉で、ヒイラギのようにとげのあることや、果実のつき方がナンテンに似ることに由来する。庭に植えられているのをよく見かけ、また、学名がjaponicaであるが、中国原産で江戸時代初期に渡来した。
 ホソバヒイラギナンテンは明治時代から栽培されており、和名のとおり葉が細いのが特徴。成長が遅いため、最大樹高の2mに達するのには年数がかかる。9月に開花。ホソバヒイラギナンテンは小葉が短く葉幅が広いが、「ナリヒラヒイラギナンテン」は小葉が長く葉幅が狭いため、やや垂れる。別名はマホニア・コンフューサで、コンフューサ種の中から姿、形、性質などの優れたものを選抜した品種である。葉が非常に細くて繊細な雰囲気を持つ(画像からわかるように、ヒイラギナンテンとは随分違う)。

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