秋(3):パンパスグラス

 シロガネヨシが和名のパンパスグラスは、イネ科の多年生植物。高さ2-3mと大きく成長し、細長い葉が根元から密生して伸びる。8月から10月にかけ、長さ50-70cmの羽毛のような花穂をつける。ススキに似ていて背が高いため「お化けススキ」とも呼ばれる。
 パンパスグラスはブラジル、アルゼンチン原産で、明治中頃に渡来。英語名は、南米の大草原(パンパス)に生えている草(グラス)という意味。
 最初の二枚の画像は南米の大草原のジャイアントススキという感じだが、後の二枚は一見日本のススキだと感じる人が多いのではないか。人の知覚像などいい加減だと言えばそれまでなのだが、人の知覚は捨てたものではなく、画像についてのちょっとした情報から、いずれもパンパスグラスだときちんと見極めることができる。とはいえ、パンパスグラスの花穂に秋を感じるのはススキやヨシに秋を感じるのと同じなのだろうか。私の場合はススキやヨシに感じる季節をパンパスグラスにも感じてしまう。
 オギとススキがよく似ていて、ヨシとツルヨシもよく似ている。その上、四つとも似ているのだが、パンパスグラスの外観はどれに似ているだろうか。

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