大屋根のリフトアップの前と後

 25日にアクアティクスセンターを見た時、一瞬不思議な感覚が私を襲った。何かが大きく変わったのだが、その何かが何なのか判然とせず、妙に不安な気持ちになったのだ。だが、それは僅かな時間のことで、よく見据えると、屋根の位置が大きく変わったのだ。それまで下にあった屋根が上がっていたのである。そこで調べてみてわかったのが、昨日の朝日新聞のニュース(https://www.asahi.com/articles/ASL7S43GSL7SUTIL02D.html?ref=msn)だった。そこには大屋根が少しずつ上っていく画像が掲載されていて、知らなかった、不思議なことがきちんと説明されていた。
 「オリンピックアクアティクスセンター」の巨大な屋根はできたところで釣り上げられたのである。屋根は鉄骨造りで縦160m、横130m、重さは6千トン。4本の柱に取りつけた32本のワイヤで13.5m引き上げられた。このようなことがわかると、不思議でも何でもなくなり、一安心という訳である(画像はリフトアップの前後の大屋根)。
 それにしてもリフトアップの前後での印象は大きく変わり、それまでの形とは違った建物が出現したような気分になるが、不思議な変化と不安にさえ感じていたものの正体を知ると、驚きや謎はすっかり消えて、安心した心持になる。正に「幽霊の正体見たり枯れ尾花」なのである。
 やはり人は知ることによって生活を安定させていることについ納得してしまうのである。

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