野のアサガオ

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 ノアサガオは熱帯から亜熱帯地域に自生するつる性の多年草。沖縄でアサガオといえば普通はこのノアサガオを指す。沖縄の森林や灌木地では樹を覆うかのように自生している。ノアサガオの別名は宿根アサガオ琉球アサガオ、西表アサガオなど様々である。普通のアサガオ一年草であるのに対して、ノアサガオは多年性であり、しかもたいへん強健である。色は「オーシャンブルー」が代表的だが、画像はそれより濃い。ピンクや白の花もある。「緑のカーテン」がブームになったことがあるが、窓や壁を覆って日ざしを遮り、柔らかな日陰をつくってくれる植物の一つ。
 一年草アサガオと比べて格段に強健で、蔓を10m以上伸ばすことができる。開花期間は長く、霜が降りる11月まで咲き続ける。3~8個の花を房状につけ、しかも夕方まで咲き続ける。繁殖力もきわめて旺盛。この暑さを何とも思っていないかのようである。
 昨年、このノアサガオアサガオの野生化として紹介したのだが、その不正確な表現が直観的には正しかった。だが、正確を期して述べれば、野生化したのではなく、野生のアサガオだったのである。

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