ホルトノキ

 湾岸の自然は計画され、つくれた自然である。そのためか、ホルトノキが妙に多い。自己主張がほどほどの誰にも嫌われない樹のためかというのが私の感想だったが、それにしても不思議な名前だとずっと気になっていた。平賀源内がこの木をオリーブと間違え、「ポルトガルの木」と呼んだことがホルトノキの由来らしい。別名の「モガシ」は、薩摩での呼称で、漢字の表記はいずれもなく、カタカナ名だけである。
 花や実も楽しめるが、最大の鑑賞ポイントは(画像にあるように)赤く色づく古葉で、新葉の緑色とのコントラストが美しい。花は6、7月に咲き、白色である。秋にできる実は直径2センチ程度でオリーブより小さい。

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