オミナエシ(女郎花)

 漢字の名前を見ると、今ならさしずめ差別用語として非難されかねない名前である。だが、伝統が人権を牛耳って、この名前は市民権を得たままのようである。秋の七草の一つだが、今年は既に咲いている。黄色い清楚な5弁花で、山野に生える。「おみな」は「女」の意、「えし」は古語の「へし(圧)」で、美女を圧倒する美しさから名づけられた。また、もち米でたくごはん(おこわ)のことを「男飯」といったのに対し、「粟(あわ)ごはん」のことを「女飯」といっていたが、花が粟つぶのように黄色くつぶつぶしていることから「女飯」→「おみなめし」→「おみなえし」となった、との説もある。また、「男郎花(おとこえし)」という花もあり、こちらの花は白い。

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