クマシデ(熊四手)

 果穂は、種子を抱いた果苞(葉の変形)が房状になったもので、夏まで緑色をしていて、秋に熟すと茶色になる。小苞(しょうほう)が重なり合った果穂の形が独特で、つい見惚れてしまう。シデの名は、この実を四手(しめ縄や玉串に下げる、紙を折ったもの)に見立てたことによる。樹高は10〜15mほどになる。
 樹皮は灰褐色で、縦に網目模様ができる。若木では平滑だが、やがて縦に割れ目が入る。葉は先が尖った長卵形〜披針状長楕円形で、20~24対の著しい側脈があり、重鋸歯があり、互生する。花期は4〜5月頃で雌雄異花。

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