ギョリュウ

 学名のTamarix chinensisは、ピレネー国境の近くのタマリス河畔で発見された事から名付けられました。和名は漢名の「御柳」の音読みで、楊貴妃がこの木をわざわざ後苑に植えさせ、簾を隔てて観賞したことから、御柳の名で呼ばれるようになったと言われています。
また、中国では聖柳(テイリュウ)とも呼ぶそうで、聖柳の聖は神聖な木の意味もあるようです。ヨーロッパでもギョリュウは聖書に記載があり、世界で最初に植樹された樹木だそうです。その聖なるギョリュウグローバル化のお蔭か、最近はあちこちに植えられ、有難味はすっかりなくなってしまいました。ですから、私たちはごく普通の植物として見ています。

f:id:huukyou:20180604043432j:plain

f:id:huukyou:20180604043454j:plain