フェイジョア:未知の味

 フェイジョア中南米が原産で、それをニュージーランド人が自国に持ち帰って、果樹として品種改良し、50年以上が経過した。フェイジョアは塩害に強く、生垣をつくる。そのため、ニュージーランドでも当初はキウイフルーツの防風対策に、生垣用樹として使われた。花の大きさは直径4~5cmで、花弁4枚の外面白色、内面淡紫色。
 キウイフルーツの栽培熱に刺激され、キウイに次ぐ新果樹としてフェイジョアが日本に紹介されると、瞬く間にブームになった。フェイジョアの生産地域ができ、ニュージーランドからもフェイジョアの果実が輸入されたが、店先ではほとんど売れなかった。結局、フェイジョア熱はあっという間に終わってしまった。そのためか、私は食べたことがなく、見た記憶も定かではないのだ。
 完熟果の味はリンゴ、パイナップルにバナナをミックスしたような、何ともいえぬ甘酸っぱさをもつらしい。特に、果肉の中心部には、グミを少しやわらかくしたようなゼリー状の部分とその周りの石細胞が多く含まれる部分との、ミスマッチともいえる食感の違いが絶妙なコンビネーションをつくり出しているという。フェイジョアの花は蜜を持たず、花弁に糖分をため込んでいるため、花は蜂蜜のような甘みがあり非常においしいらしい。

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