ゴクラクチョウカ

 ゴクラクチョウカは南アフリカ原産の植物で、明治初期に日本に渡来した。「極楽鳥花」という日本語名は、花の姿が「極楽鳥」のトサカに似ていることからこの名前がついた。画像はストレリチア・レギネで、温室育ちではなく、露地物である。オレンジ色の萼(がく)をもち、これがとても目立つ。
 ところで、どうしてゴクラクチョウカは極楽鳥のトサカに似ているのか。動物を呼び寄せるための擬態でありながら、攻撃や捕食を目的としないものがある。オーストラリアのハンマーキッドというランは、その花がある種のハチのメスの姿に似ていることで有名である。その種のオスがこの花を見つけると、花に抱き着いて交尾しようとして、この時に花粉媒介を行う。ゴクラクチョウカについてこのような説明があるのだろうか。

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