アオダモ

 「バットの木」として知られるアオダモは、北海道から九州まで日本全国の山地に自生する。本来、庭木としての利用は少なかったものの、春先に咲く花、涼しげな枝ぶり、幹に浮かぶ白点に観賞価値があるとして、雑木の庭を中心に個人の庭にも植えられるようになった。だが、近年は類種のシマトネリコにシンボルツリーの座を明け渡している。
花季は4月~5月で花の色は白又はクリーム色。遠目に見ると樹冠に雪が降り積もったように、あるいは煙が立ち上がっているように見える。雌雄異株で10月頃にシマトネリコと同じように豆状の実ができる。
雨が降ると樹皮が緑青色になるが、それは樹皮にエスクリンという物質が含まれるためで、切り枝を水に浸すと水が淡い青みを帯びることからアオダモと呼ばれる。名前が似ているため、アオハダと混同されやすいが、両者は別物である。

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