達磨:第一義と面壁九年

 『碧巌録』第一則、『従容録』第二則の公案は大変有名で、「第一義」が出てくるものです。梁の普通元年に達磨が武帝に会見したのですが、武帝は問答で達磨の偉大さに気づけませんでした。そこで達磨は少林寺へ去り、面壁九年の坐禅をしたとされる故事です。武帝との問答は「達磨廓然無聖」と呼ばれますが、それを中村不折が描いています。また、達磨が面壁座禅中、慧可という僧が彼に参禅を請うのですが許されず、自ら左腕を切り落として決意のほどを示し、ようやく入門を許されたという有名な禅機の場面を雪舟白隠が描いています。
中村不折廓然無聖」、雪舟「慧可断臂図」、白隠「慧可断臂図」)

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