紅白の梅

 ウメ、サクラ、ハナミズキなどは白やピンクの花をつけます。最近はウメが減って、ハナミズキが増えたような気がします。いずれも白とピンクの花をつけますが、アメリカ原産のハナミズキと違って、ウメは中国原産で、遥か昔から日本文化の構成要素となり、その実は食用となってきました(尾形光琳紅白梅図屏風」)。そうなると、「ウメ」ではなく「梅」と書いた方がしっくりきます。
 美味しい梅干しは白梅と言われますが、紅梅か白梅かは咲いた花の色ではなく、木の幹の断面の色によって決められているとのこと。ですから、「白い花の咲く紅梅」や「赤い花の咲く白梅」もあるようです。紅梅の木の断面はピンクのような淡い紅色をしていて、白梅の木の断面は白っぽい色をしています。梅干しが白梅なら、紅梅はその幹の色の美しさから、器や家具などを作るのに適しているそうです。

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尾形光琳紅白梅図屏風