「嘘しかつかない」ことを巡って

真理を考える際に出てくる基本概念の一つが「真、偽(true, false)」です。真、偽とは言明の真偽のこと、つまり「ある文が真である、偽である」ことです。では、真でも偽でもない、いわば中間の真理値をもつ言明はあるのでしょうか。真とも偽とも判定できな…

アザミゲシ

アザミゲシの別名はメキシカンポピーで、メキシコ原産の一年草。日本には江戸時代に渡来しました。草丈は50~60㎝で、茎は直立して上の方で分枝し、葉はつややかで白い斑点が入り、鋭い刺があります。花は今頃から夏にかけて、艶のある鮮黄色の6弁の花をつけ…

地球温暖化をもたらすものとはばむもの

(週末の暇な時間の夢想のために) 「生物多様性」と並んでよく登場するのが「地球温暖化」です。どちらも半科学的概念です。地球環境の未来について科学的に信頼できる予測がなされるとは、地球環境を解明し、部分的であれ私たちがコントロールできることで…

ジギタリス

ジギタリスは、ベル形の花を穂状につけ、すらっと優雅に花茎を伸ばす。その姿はとても妖しくエレガントで、うっとりしてしまうのですが、全草に毒性があり、また薬草としても有名でした。ヨーロッパでは暗く寂れた場所に繁茂し、不吉なイメージをもつ植物と…

ヤマボウシ

ヤマボウシは中国、朝鮮半島、日本の本州から琉球列島に分布する。同じ属のハナミズキに比較すると開花時期が遅く、葉が出たあとで枝先に開花するので、サクラのように華やかではないが、近縁のハナミズキ(アメリカヤマボウシ)と共に花木として好まれ、私…

ライチョウとの距離

「馴染みのないものを好きになるのは、危険なものを嫌いになるより遥かに難しい」 二日間に渡ってライチョウに関する実践的な保護活動を中心に幾つかの資料、文献を紹介してきた。文献を読むのは苦手という向きには退屈だったことだろう。今日は私たちが普通…

プリペットあるいはプリベット

我が家の周りは集合住宅ばかりだが、その庭や歩道、さらには公園のあちこちに植えられているのがプリペット。今人気の植え込みと言ったところで、そのプリペットが花をつけ出している。プリペットは中国やヨーロッパを原産とする常緑低木。軽やかな印象の葉…

ライチョウを知る

(昨日のものを補充したもの)上野のライチョウ 上野動物園でもライチョウが飼育され、見ることができると述べました。ライチョウの絶滅を恐れ、保護を訴える人たちには、これは青天の霹靂に思えるのでしょうが、一体どのような理由、経緯で飼育されることに…

センダン

東京メトロの豊洲駅から豊洲新市場に向けて歩いていくと、歩道に4、5mの木が並び、今その木に花が咲いている。それがセンダン(栴檀)で、センダン科センダン属に分類される落葉高木。別名はオウチ(楝)、アミノキなど。 樹高は15mにもなり、成長が早い。若…

まずはライチョウを知ろう

上野のライチョウ 上野動物園でもライチョウが飼育され、見ることができると述べました。ライチョウの絶滅を恐れ、保護を訴える人たちには、これは青天の霹靂に思えるのでしょうが、一体どのような理由、経緯で飼育されることになったのでしょうか。それを丁…

マツバウンラン

マツバウンラン(松葉海蘭)は、ゴマノハグサ科の一年草、あるいは二年草。葉の形が松葉、花がウンランに似ているのがこの名前の由来。北アメリカ原産の帰化植物で、京都の伏見で1940年代に最初に確認され、翌年には初めて採集された。現在では北関東、北陸…

命名まつり

概念、普通名詞、自然種(Natural kind)、ステレオタイプ、パターン、形、形態等、いずれも認識を単純明解にする工夫であると考えられます。どれも一種のマニュアルで、当てはめるだけで機械的に判断できる手立てになっているのです。見ているもの、聞いて…

ムラサキツユクサ

ツユクサ科ムラサキツユクサ属に分類される多年草。北米から中南米にかけて約20種が分布し、日本には明治時代に入ってきました。ムラサキツユクサは梅雨の中で大きな3枚の花弁を優雅に広げるのですが、今年は既にしっとりと美しい花を咲かせています。園芸種…

岡倉天心と河鍋暁斎:異なる役割

2007年は地域振興策の一つとしてバルビゾン村構想があった頃で、岡倉天心と河鍋暁斎の子孫の対談が妙高で行われた。この構想はその後すっかり消えてしまうのだが、天心と暁斎の組み合わせには二人のお雇い外国人が関与していて、これら二人を抜きにしては彼…

ブラシノキ

ブラシノキ(ブラシの木)はフトモモ科ブラシノキ属の常緑小高木。カリステモン、ハナマキ(花槙)、キンポウジュ(金宝樹)が別名である。オーストラリアが原産。周りの公園や庭では今頃開花し、目を楽しませている。赤い花はブラシのように見える。その花…

観光暴論

(子供の頃に祖父母から温泉地の人たちは土地を耕さない人たちだと刷り込まれた友人が酒を飲みながらいじけて吐いた暴言で、真面目に受け取ることなかれ。) 観光は人の好奇心と欲望を金と時間を使って満たすもの。観光による癒しという心的快楽の充足は文化…

オオキンケイギク

久し振りに荒川の河口、新木場4丁目辺りを走った。と言っても、最近は走るのと歩くのが同じ程度の比率になっていて、散歩と大差なくなっている。今はオオキンケイギク(大金鶏菊)が花盛りで、堤防の土手一杯に見事に咲き乱れている。オオキンケイギクはキク…

シラン

シラン(紫蘭)は、ラン科シラン属で、野生のものは何と準絶滅危惧種。だが、栽培品として広く普及していて、今はあちこちに赤紫色の花を咲かせている。ラン科の植物には珍しく、日向の畑土でも栽培でき、観賞用として庭や公園に広く植えられている。とても…

The Ideal Museum of Myoko

かつてバブル期に美術館や博物館が多数つくられた。だが、今や状況は一変し、「妙高市にはまともな美術館や博物館が一つもない」と嘆き悲しんだとしても、美術館や博物館という箱物をつくることには誰も賛成しない。理由は明々白々で、市民の日々の生活が文…

スモークツリー

スモークツリーはウルシ属に近い落葉樹で、ヨーロッパから中国に分布する。雌木の枝先につく花序は長さ約20cmで多数枝分かれし、遠くから見ると煙がくすぶっているように見える。雄木は花序が短く、煙状にはならない。 スモークツリーは、初夏になるとピンク…

美術館や博物館の神話、そして観光

観光地に行くと目に飛び込んでくるのが美術館や博物館。妙高市はどうかと振り返ると、関川の関所道の歴史館、斐太歴史資料館、さらに妙高高原ビジターセンター、くま杉の里の民俗資料館と挙げていくことになるのだが、本格的な美術館、博物館が一つもないこ…

ハコネウツギ

箱根空木はスイカズラ科の植物で、別名はベニウツギ、ゲンペイウツギ。日本各地の海岸近くに自生し、私の住む湾岸地域では庭園樹としてあちこちに植栽され、よく見かける。花期は今頃で、漏斗状の花を咲かせる。アサガオのように花は白からピンク、そして赤…

同じでない保護活動

人の行動は利己的で、利害が伴うものがほとんどで、性善説では説明できないことになっています。そんな中で、性善説が採用されてきたのが環境保護活動。医療活動と並んで、人の善意がそのまま表れ、悪意は潜んでいないという建前になっています。 人は「病原…

コバノランタナ

コバノランタナは、ランタナの仲間ですが、葉が小さく(小葉)匍匐性で、枝がよく伸びるところに特徴があります。花はランタナより小ぶりです。ピンクや白の花が一面に咲くと、とても見事で、ツルを利用した楽しみ方がいろいろあります。 コバノランタナは南…

少年少女のための論理のルール

私たち人間は言葉を使って考える生き物です。考える時には好き勝手にではなく、ルールに従って考えています。あなたも私も同じルールを使っているため、お互いに相手の考えが理解でき、わかり合えるのです。では、どんなルールを使って考えているのか、それ…

ストレリチア・レギナエ

けばけばしい鳥の頭部かと見誤るような不思議な物体に見えます。でも、れっきとした植物の花です。正体は枯れ尾花ではなく、ストレリチア・レギナエ(Strelitzia reginae)。和名は極楽鳥に似ていることから「極楽鳥花」。花は鮮やかなオレンジ色の萼と青色…

君はカオスを見ることができるのか?

「カオス」という言葉は流行語になったこともあり、今でもあちこちでよく使われている。ケイオスと言うと通じないのは、バイルスと同じで、ウィルスだと通じるのとよく似ている。アプリオリだと通じるのだが、アプライオライだと通じないのにも似ている。だ…

テイカカズラ(定家葛)

テイカカズラはキョウチクトウ科テイカカズラ属の有毒植物。6月頃に開花と言われるが、有明では既にあちこちで花を咲かせている。花ははじめ白く、次第に淡黄色になり、ジャスミンに似た香りがある。花は7月頃いったん途絶えるが、その後新しい枝が伸びてま…

スモークツリーとアメリカハナズオウ

それぞれ正式にはスモークツリー ロイヤルパープルとアメリカハナズオウ フォレストパンジーで、園芸種である。 スモークツリーは、ヨーロッパからアジアにかけて分布する、ウルシ科ハグマノキ属の落葉樹。丘陵や山地の森、茂みの中に自生している。日本へは…

雑木がつくる風景

雑木は「ぞうき」であって、「ざつぼく」ではないと思うのだが、私が小学校に入った頃から(昭和30年代)林野庁が造林の拡大方針を打ち出し、それまであった雑木の自然林を伐採し、スギやヒノキなどの役に立つ「有用樹種」を植林し、花粉症など誰も考えもし…