ツバキ、ヤブツバキ、ユキツバキ、カンツバキ、そして、サザンカ

ツバキ(椿)は日本が原産。でも、タイトルのように色んな呼び名が入り乱れ、乱立し、正確な使い方など何のそので、生活世界の融通無碍な(そして、いい加減な)語彙のあり方を垣間見ることができます。大雑把に講釈すれば、ツバキの別名がヤブツバキ、サザ…

新型コロナウィルスのニュースを聞いて

ウイルスが生きている理由を問われれば、(中国の新型コロナウィルスのように)ウイルスが私たちに肺炎のような感染症を引き起こすからであり、「コレラ菌のように生きていなければ、感染症は引き起こさない」ゆえに、コロナウィルスも生きていると推理する…

シャクナゲ

シャクナゲ(石楠花、石南花)は、ツツジ科ツツジ属の常緑性の花木。シャクナゲの原種が19世紀中期に中国(雲南、四川)から西欧にもたらされ、その花の美しさと豪華さから数多くの交配が行われてきた。これまで世界各地で5,000を超す園芸品種が作出され、私…

心と物の壁の有り様:善悪の区別

心と物の壁を生み出すのは私なのか、それとも言葉なのか。「私が言葉で心の壁をつくる」というのが多くの人の答えではないのか。論理だけでは心の壁をつくれないが、言葉を使うことによって心の壁ができ、心を防御できる。だから、科学理論には心の壁はあっ…

オステオスペルマムなのか、それともディモルフォセカか

二つはいずれもキク科で、それぞれディモルフォセカ属、オステオスペルマム属である。ディモルフォセカは南アフリカ原産で、くっきりした形の花である。色はピンク、白などで、春から夏にかけて長い間咲く。その後、「オステオスペルマム」属が設けられた。…

ツルニチニチソウ(蔓日々草)

ツルニチニチソウはキョウチクトウ科ビンカ属の常緑蔓性植物。その分布域は地中海地域の南部、ポルトガル、スイス南部、北アフリカにあり、広く自生し、容易に栽培可能で花が美しいことから、現在では逸出したものが野生化し、帰化植物として広く定着してい…

たかが好奇心と探求心、されど好奇心と探求心

好奇心も探求心も私たちがもつ欲求なのだが、好奇欲とも探求欲とも言わない。同じように、虚栄心も虚栄欲とは言わない。しかし、自己顕示欲とは言うが、自己顕示心ではない。権力欲も権力心ではない。仏教では欲には物の欲(物欲)と心の欲(心欲?)があり…

キブシの芽

キブシ(木五倍子)はキブシ属の落葉低木。桜より先に花が咲き、秋には緑の実がなる。秋にできた穂状の芽が小さい塊の状態で越冬し、日当たりの良い場所では2月下旬頃に花が見られる。早春に枝から玉簾のように垂れ下がり、淡黄の花を咲かせる姿は壮観で、今…

落書き雑景

落書きの代表は何と言っても文字や絵。それ以外でも文章(川柳は俳句の落書き?)、風景(ゴミ、廃墟)、風俗などへと比喩的に拡張することができる。落書きは偽物、悪戯であり、風景を汚すものというのが通り相場。落書き風景が絶景や美景と見做されること…

オオキバナカタバミ

カタバミ属のオオキバナカタバミ(大黄花片喰・大黄花酢漿草)は南アフリカ原産で、現在では世界各地に帰化植物として定着している。葉に紫褐色の斑点が多数見られることで他のカタバミと識別が可能(画像参照)。春先に鮮やかな黄色の花を多数咲かせるが、…

知識帰命は異安心、それとも安心

浄土真宗では異端、異説のことを「異安心(いあんじん)」と呼びます。代表的な例に、十劫安心(じっこうあんじん、阿弥陀仏が十劫の昔、本願をたてたときに、既に私たちは助かっている。だから、誰でも死んだら成仏できる)、知識帰命の異安心(ちしききみ…

ウメの花

今年のウメの花を昨日初めて見た。何ともいい気分で、花の少ないこの時期に久し振りのウメの花とその馥郁たる香りを楽しんだ。画像から匂いも感じてほしい。 ウメ(梅)は、バラ科サクラ属の落葉高木。花弁のある1センチメートルから3センチメートルほどの花…

ミヤコグサからの老人性妄想(2)

日本に生息する動植物は日本固有のものだけでは決してなく、実に国際的なのである。そして、それは現代だけでなく、大昔からのことで、特に帰化植物はいつの間にか在来種として市民権を得てきた。何代か繰り返せば、在来種として認められることは「三代続け…

マンリョウの紅白の花

マンリョウ(万両)は、ヤブコウジ属の常緑小低木。冬に赤い実をつけるため、実と濃緑色の葉を観賞する縁起植物として親しまれてきた。江戸時代から実の色が違ったり、葉に斑が入ったり、縮れたりするものなど園芸化が進んだ。明治に多くの品種がつくられ、…

移民や移住の前に:日本に住む外国人

経済協力開発機構(OECD)の2017年の集計によれば、日本への移住者(90日以上滞在予定)数は43万人で、これはドイツ(172万人)、USA(118万人)、イギリス(45万人)に次ぐ数で、日本は第4位。2019年での在留外国人の数は280万人を越える。日本の総人口の約…

アオキの赤い実、青い実

アオキは既にここでも紹介したが、アオキ属の常緑低木。「アオキ」という和名は常緑で、若い枝も緑色のため。日陰に強い庭木として知られ、現在では自然のものより人が管理する数の方が多いほど。実際、湾岸地域にもあちこちに植えられている。 3月から5月に…

ミヤコグサからの老人性妄想(1)

(ミヤコグサ(エボシグサ)の続き) ミヤコグサとセイヨウミヤコグサがタンポポとセイヨウタンポポの関係によく似ていると既に述べたが、その辺の関係が妙に気になってしまったのである。一応既述のものを再録しておこう。 私が湾岸地域で初めて見たミヤコ…

ミヤコグサ(エボシグサ)

私が湾岸地域で初めて見たミヤコグサの群生は2m四方の小さなものだった。ミヤコグサは日本の各地から中国・台湾・ヒマラヤにも生育する多年生草本。路傍や荒れ地に生育していて、花期は長く、春と秋に数多く花を開く。冬の今でも花をつけている。近寄ってみ…

奇跡のような時間:団塊世代の私が田舎で経験した自然

これからの話は私の感傷的な個人的想い出。恐らく似た想い出は団塊の世代がもったであろう経験で、私たち団塊世代以前の人たちが経験した、今はなき自然であり、その後の子供たちには想像しかできない貴重な経験なのだと思っている。日本の田舎で育った団塊…

フユザクラの花

フユザクラ(冬桜)は本州を原産とするバラ科の落葉高木。一般的にはヤマザクラ(山桜)とマメザクラ(豆桜)の自然交配によってできたものとされる。主な開花期は11-12月と4月の年2回であるが、その間も細々と咲き続ける。冬に咲く花芽は全体の3分の1であ…

好奇心が満たされる社会と地球環境の保全

人の好奇心がもっぱら形而上学的な探求に向けられたのがギリシャ時代。熱やエネルギーを伴わない研究活動は人に影響を与えても、地球にはおおむね無害な活動だった。キリスト教が支配するようになると、好奇心は悪として人の心のうちに閉じ込められ、欲望と…

ギョリュウバイ(檉柳梅)

ギョリュウバイはフトモモ科ギョリュウバイ属の常緑低木で、ニュージーランドとオーストラリア南東部が原産。ギョリュウバイの名は、ギョリュウに似て葉が小さく、花がウメに似ていることからついただけで、ギョリュウ科のギョリュウ(檉柳)ともバラ科のウ…

人に故郷回帰本能があれば…

秋が深まると、鮭の遡上の季節となる。サケには母川回帰本能があり、秋には自分の生まれた川を遡上する。以前は本能で生まれた川に戻ってくると言われるだけだったが、今ではサケが自分の生まれた川の水の中に溶けているわずかな物質をかぎわけて生まれた川…

介入と二値性の原理

過去の歴史は決まっていて、その歴史を私たちは変えられない。 私たちが変えることができるのは未来の事柄である。 これら言明は誰も疑わないような自明の真理の典型例と考えられています。過去は私たちの認識、知識とは関係なく決まっていて、未来は私たち…

ヤエコデマリの花

コデマリは庭木としてよく使われるが、八重咲きのものがヤエコデマリ。共に江戸時代に中国から渡来。コデマリほど丸い鞠の感じはないが、一つ一つの花が柔らかい感じで何とも可愛い。葉はコデマリより細長く、葉の上半分にある鋸歯の切れ込みも少ない。 ヤエ…

「村格」、「都市格」に触発されて

大抵の人は「人格」が何かと問われると、それが茫洋としていても、個別の性格や性質とは違うことに気づくのではないでしょうか。そして、人権や人間性といった語彙と共通すると感じる筈です。「品格」と「性格」は明らかに異なり、英語ならcharacter(性格)…

ツバキの花

サザンカやカンツバキが多い湾岸地域にはツバキもある。ツバキ(椿)はツバキ科ツバキ属の常緑樹で、光沢のある濃い緑の葉が特徴。厚みのある葉の意味で「あつば木」、光沢のある葉の「光沢木(つやき)」等、いずれも花より葉の美しさが名前の由来となる。和…

それぞれの正義

先日右京さんの正義について述べた。未だに人気のテレビドラマ『相棒』の杉下右京さんは共同体、国家といった組織の安泰より正義を優先する孤高の一匹狼。高倉健が人情ではなく義理のために戦うように、右京さんは警察組織の存続、維持などより、あくまで法…

人格、そして、村格、都市格

タイトルの人格を基本にして、その類推として村格(柳田國男)、都市格、さらには国の品格等々、「格」があちこちで使われてきた。 大阪商工会議所の会頭を務めた大西政文の著書『都市格について 大阪を考える』(1995)の刊行によって、広く政財界や都市問…

アイスランドポピーの花

アイスランドポピーの花がもう咲いている。流石にまだ二輪だけだが、春の訪れを感じる。アイスランドポピーはケシ科ケシ属の多年草。シベリアが原産で、ケシの中では最も広く栽培されている。普通に「ポピー」といえば、この花を指す。高さは30-40cmになり…