モミジの竹とんぼ

モミジの竹とんぼとはモミジの種のこと。モミジは公園の定番だが、緑が濃い今の季節、緑の中でも際立って鮮やかなのがイロハモミジ。イロハモミジという名前は、手のひら状に分かれた葉の裂片を、はしからイロハニホヘトと七つ数えることからきているといわ…

表情は何についての表情なのか

表情が表現しているのは思考ではなく、感情だと考えられてきた。だから、表情だけによって哲学も科学も表現することはできないが、人の喜びや悲しみはそれなりに表現できると信じられてきた。辞書風には表情(facial expression)は感情に応じて身体各部に表…

マテバシイ

マテバシイ(馬刀葉椎、全手葉椎)はブナ科マテバシイ属の日本固有の常緑広葉樹。和名は葉がマテガイに似たシイノキという意味。かつて薪や炭を作るために植栽されたものが野生化し、現在では房総半島から沖縄まで広い範囲に見られる。湾岸地域でもあちこち…

知識、情報、そして文脈(4)

知識の形式となれば、誰が何と言おうとその典型は科学理論。数学言語を使った理論の公理系がその最も抽象的な姿で、正に知識の象徴的な形態。実際は物理理論の解釈(=モデル)が通常私たちが物理理論と呼ぶものになるのだが、その物理理論を使った最終ゴー…

ビブルヌム・ティヌス

運河沿いの緑道で見つけたのが舌を噛みそうな名前の植物。学名のViburnum tinusがそのままカタカナ表記されている。別名がトキワ(常磐)ガマズミ、ビバーナム・ティヌスで、スイカズラ科ガマズミ属。どうも別名の方が落ち着く。原産は地中海沿岸で、日本に…

知識、情報、そして文脈(3)

3選択と確率・統計 情報は知識と違って科学的な探求、そして日常生活に不可欠な概念ということになっている。情報は知識より使い勝手がよい概念と思われ、20世紀中葉には様々な場面で使われ、寵児となった。一般的に情報概念が優れているのは、「情報量」と…

シナアブラギリの実

シナアブラギリ(支那油桐)の別名はオオアブラギリで、トウダイグサ科アブラギリ属の落葉高木。中国原産で、アブラギリほど多くはなく、野生化している。高さは10~12m、樹皮は灰褐色でなめらか、枝は太くて無毛、はじめ緑色で、のちに暗褐色になる。 果実…

知識、情報、そして文脈(2)

2物語とシナリオ(Global Story or Local Story?) (知識、情報を物語化する:人間的な知識=物語としての知識) 誰かが「東京ファースト」と言うと喝采を浴びるが、別の誰かが「アメリカファースト」と叫ぶと、ブーイングの嵐。この違いは一体何なのか。人…

タマスダレ

タマスダレ(玉簾)は、ヒガンバナ科タマスダレ属の球根草。玉簾という和名の由来は、白い小さな花を「玉」に、葉が集まっている様子を「簾」に例えたことによる。南米が原産で、日本には明治時代初期に渡来。日本の風土にも良く適応し、半野生化した群落が…

知識、情報、そして文脈(1)

1知識と情報 「知識(knowledge)」という言葉は意味深で、実に曖昧。「知識」という名詞が使われるとき、「知る(know)内容」と「知り方」の両方を指しているようである。認識論では「知識とは正当化された真なる信念」と定義されてきた。では、誤った知識…

タイタンビカスの夏

アオイ科フヨウ属のタイタンビカスは、アメリカフヨウとモミジアオイの交配により誕生した宿根草。ですから、タイタンビカスはフヨウやハイビスカスに似た花を咲かせます。高さは2mほどになり、花も20㎝ほどと大きく、花は蕾が多く毎日のように花を咲かせ、…

錯知

知覚を理解するうえで錯視、錯聴は重要な役割を演じています。それと同じような役割をもつのが、知識を理解する上での錯知あるいは錯識です。「錯知」は耳慣れない言葉ですが、その中身をまず知っておきましょう。 錯視が「見る」ときの錯覚、それに対応する…

コザクラノボタン(小桜野牡丹)

コザクラノボタン(Centradenia 'Pink Pearl')はノボタン科ケントラデニア属で、原産は中央アメリカ。淡いピンクの花が、茎頂付近に集散花序で多数咲く。花は小さく可憐だが、花数が多いので、見応えがある。草丈はあまり高くならず、よく分枝して、横に拡…

言葉のもつ力と言葉を操る力と

私たちは言葉をもつ動物です。その言葉は自分の信念や欲求を正確に表現し、的確に相手に伝える力、能力をもっています。真実を、正確に、詳細に、雄弁に表現できるのが私たちのもつ言葉で、その力は他の動物のコミュニケーション能力をはるかに引き離してい…

シロヤマブキの実

シロヤマブキ(白山吹)はバラ科シロヤマブキ属の落葉低木で、庭や公園でよく見る。花期は4-5月で、径3-4cmの両性花を側枝の先端に一つずつ咲かせる。花弁は4枚で白色(以前の画像)。果実は痩果(種子が果皮に包まれ、それが一見種子に見える)で、夏に一つ…

視覚経験は主観的なのか

私たちの視覚経験は客観的な科学的知識と違って主観的だと言われてきた。科学的知識と違って、主観的的で個性的なのが人がものを見る経験だと信じられてきた。視覚をその「仕組み」と「志向的内容」に分けて、どれほど主観的か見直してみよう。 眼はカメラと…

カクレミノの花と実、そして葉

カクレミノ(隠蓑)は、ウコギ科カクレミノ属の常緑亜高木。原産地は日本をはじめとする東アジアで、庭木などによく用いられており、最近は公園でもよく見かける。花期は6-8月で、両性花だけつく花序と、雄花と両性花が混じる花序がある。果実は長さ1cmくら…

校是「第一義」

早稲田実業の校是は「去華就実」、校訓が「三敬主義」。「去華就実」は「華やかなものを去り、実に就く」ことで、「実業」精神そのもの。「三敬主義」は天野為之(早稲田実業第二代校長、早稲田大学第二代学長)が唱え、「他を敬し、己を敬し、事物を敬す」…

学習される本能:Hard Empiricism

1歳前後からの幼児の成長を見ていると、言葉や知識はまだでも、感情や欲求の学習は実に見事で、それらの学習は模倣に基づくとはいえ、それに尽きる訳ではなく、驚嘆そのもの。人の顔の様々な表情、喜怒哀楽を幼児は着実に習得していく。食べ物の味、寒暖、好…

オミナエシ(女郎花)

別名は、敗醤(はいしょう)。オミナエシの名の由来は、同属で姿がよく似ている白い花のオトコエシ(男郎花)に対する「女郎花」で、全体に優しい感じがするところから名付けられたとされる。また、もち米でたくごはん(おこわ)のことを「男飯」といったの…

曖昧で、揺らぐ:概念と対象

近視の私に見える風景は曖昧でぼんやりしている。電車や自動車に乗って、知覚像が揺らぐのも何度も経験済みである。曖昧で、揺らぐ知覚像はわかるのだが、概念や対象はどうだろうか?概念は曖昧で、揺らぐのか?それとも、曖昧で、揺らぐのは対象なのか?あ…

コムラサキの花

蝶にもコムラサキがいるが、植物のコムラサキはシソ科ムラサキシキブ属の落葉低木で、北海道及び青森を除く日本各地の山野に分布する。日本のほか、中国や朝鮮半島にも分布する。同属のムラサキシキブとともに紫式部にちなんで名付けられた。ムラサキシキブ…

私たちが捉えた時間の四つの特徴

人は特定の観点や立場を決めないことには、物事について述べ、意見を主張し、議論し合い、結論を得ることができません。眼前の所与、つまり手元にある(見たり、聞いたりした)感覚的なデータを目安にして自らの観点や立場をまずは決めるということは大変人…

アカボシゴマダラとナガメ

タテハチョウ科のアカボシゴマダラは1995年に埼玉県秋ヶ瀬公園などで突然見つかった。その後の数年間、神奈川県を中心に関東南部でも多数発生し、2006年には都内でも発生。その後も分布の拡大が続いている。外見上の特徴から、中国南部の亜種と推定されてい…

心身が老いる

「心が老いる」と言ったとき、それは身体の老いと同じ意味なのだろうか。脳を含む身体の「老い」については近年よくわかってきている。だが、心の老いについては心が何を指すかわからないなら、わかる筈もない、というのが20世紀までの常識だった。そんなこ…

スペアミントの花

ミント(女無天、mint)はシソ科ハッカ属の総称で、主なものがペパーミントとスペアミント。地中海原産のペパーミント系は香りが強く、メントールの含有量も多い。ヨーロッパ原産のスペアミント系の香りは比較的弱く、甘い香りがある。日本には江戸時代にオ…

文脈生活:文脈こそわが命

人の生活は骨の髄まで文脈的である。これは人の運命と言ってよい。大袈裟に言えば、被造物すべてが文脈的で、神のみが非文脈的なのである。一日が繰り返され、一年が反復され、それが生まれたときから死ぬまで続く。毎日がリセットのようでもあるが、それが…

広葉のマウンテンミント

マウンテンミントは爽やかな香りがして、名前にもミントなのですが、シソ科のサルビア属の多年草でです。原産地は北米で、草丈が70~100cm。花の色は白ですが、赤紫の小さな斑が入ります(画像)。開花は7~9月で、茎や葉が短毛で覆われているので、全体がシ…

ヒトの白目

人の眼は人を惹きつけ、表情の要になっています。人の眼を見て話すとき、私たちは人の眼の何を見ているのでしょうか。つぶらな瞳は目のどの部分か誰もが知っています。私たちは眼の白い部分ではなく、黒い、青い、あるいは緑の瞳の部分を注目してきました。…

ヤブランとノシラン

ヤブラン(藪蘭)は、キジカクシ科ヤブラン属の多年草。ヤブラン属には5種があり、日本には、ヤブラン、ヒメヤブラン、コヤブランの3種が自生している。斑入りや花色の異なるものなど20ほどの園芸品種がある。園芸に広く利用されていて、湾岸地域でもあちこ…